【アットウシ部分】貝澤雪子 アットゥシ織りを半世紀以上にわたり手がけている。オヒョウの皮で作るアットゥシを、キハダの樹皮やアカネ、クルミなど身近な花と草木で染める。染色すると糸がごわつき、織りづらいが「難しい方がやりがいがある」と挑み続けている。
淡い色合いの糸で作る縞模様の帯やバッグ、財布などが美しく、全国から注文が舞い込む。1日12時間以上、仕事することもあるが「織るのが好きなので苦痛に感じない」と言う。織れば織るほど、より良いものを作りたくなり、「死ぬまで勉強」が口グセだ。
2011年には、北海道アイヌ協会より「優秀工芸師」としても認定されており、受賞歴も多数。アイヌ文化の伝承・保存、後継者の育成に尽力的に取り組んでいる。
【刺繍部分】関根真紀 祖父母の代よりアイヌの文化や工芸にふれながら育ち、自然に心惹かれて木彫り、アットゥシ織り、アイヌ文様の刺繍などの技術を身につけた。
より多くの人たちにアイヌ文化の魅力を知ってもらいたいと、オールマイティに多彩な作品を手がけている。お客さまとの対面方式で作り上げることが多いため、その方のイメージやご要望に沿ったオリジナル作品が生まれる。伝統的な文様、技法を基にしながら新しいアレンジを加えたり、日常で気軽に使える小物づくり、味わいのあるポストカード制作などに精力的に挑んでいる。
また、二風谷の文化を全国、世界へアピールして次世代へ繋げるため、二風谷の広報活動にも積極的に力を注ぎ、職人たちの思いや制作過程の難しさなども伝えている。「アイヌ文化の基本は、家族への愛。その思いがこもった作品でたくさんの人たちが喜びや幸せを感じてくれたら、嬉しい」と語る。
伝統的工芸品とは 2013年3月8日、平取町二風谷の工芸品「二風谷イタ」(盆)と「二風谷アットゥシ」(樹皮の反物)が、北海道で初めて経済産業省の「伝統的工芸品」に指定されました。伝統的工芸品とは、伝統的工芸品産業の振興に関する法律により経済産業大臣が指定する品目のことです。
「二風谷イタ」とは、沙流地方に古くから伝わる木製の浅く平たい形状の盆のことです。モレウノカ(うずまき・形を模したもの)などのアイヌ文様、ラムラムノカ(ウロコ・形を模したもの)と呼ばれるウロコ彫りが特徴で、沙流地方に伝えられている彫り方です。
「二風谷アットゥシ」とは、沙流地方の森が育むオヒョウ等の樹皮の内皮から作った糸を用いて機織りされた反物です。二風谷アットゥシは、特に糸に撚りをかけることが特徴と言われ、水に強く、通気性に優れ、天然繊維としては類希な強靱さと独特な風合いがあります。
着物、半纏、帯、小物等に使用されています。原材料・成分 天然木(オヒョウ樹皮)、木綿布 生産者の声 G7札幌会合の贈呈品として話題!各国閣僚の方々に送られた品と同等品です!アイヌ文様を施した環境に優しい工芸品です。場合によっては色が変化したりすることがございます。